こんにちは!
WOMANウェルネスプロジェクトメンバーでシンガポール在住3年になる、男の子3人の子育て真っ最中の保健師Sayakaです。
今日は、シンガポールに駐在している駐在員家族だからこその経験と学びについて書いていきたいと思います。
シンガポールの日本人小学校はこんな感じ
シンガポールには約36,000人の日本人がおり、その多数が駐在員とその家族です。
そのため、国土が日本の東京23区ほどのシンガポールには日本人小学校が2つ、日本人中学校が1つあります。生徒数も計2,200名以上で、バンコク、上海に次いで世界3番目の日本人学校の規模となっています。
これほどの規模を誇る日本人学校ですが、小学1年生から6年生まで6年間、シンガポール日本人小学校に通うことのできる生徒は1割程度ではないかと思われます。6年間、ここの小学校に通った知人曰く、1年生入学当初いた200名弱の生徒のうち、そのまま6年生までいるのは10名程だったとか。
(正確には、学校に問い合わせる他ないのですが、今回は人数はイメージとして捉えていただき、それほど入れ替わりが激しい学校ということが伝わると嬉しいです。)
シンガポール日本人小学校の場合は、1学期間中に1クラスの内、平均2,3名が日本に帰国もしくは別の国に異動されます。そして新学期が始まると、日本もしくは別の国からの新しい生徒が入学してくるということが繰り返されていきます。駐在期間が決まっている方だとある程度別れを予測できることもありますが、「実は来月急に帰国することになった」と突然の別れがやってくることもあります。
定期的に訪れる別れ
駐在生活を始めるまで、こんなにたくさんの別れが待っているとは思っていませんでした。
言葉の違いや生活についてはある程度予想して来ますが、関係を築いては別れるという辛さをこんなにも味わうとは想像もしていませんでした。
ストレス因子としてよく異動や転勤は挙げられますが、残された側にも負荷がかかるということを身を持って経験しました。
もちろん、シンガポールが非常に住みやすい国であり、相当数の日本人がいるという前提なので、国によって状況は全く異なると思います。
この別れ、当然大人だけではなく、子どもも、家族としても、経験します。
一見、子どもは慣れてきて、「Aちゃん、帰国するんだって。来週で学校おしまいだって。」と普通に報告してきます。けれど、本当に仲良しのお友達との別れもあります。
たくさんのお友達を見送ってきた中で、帰国すると分かってから、辛さのあまり距離を置いてしまったこともありました。最後の最後の日まで遊んで、お別れ出来ることもありました。
私自身、毎日顔を会わせていた友達とそのご家族に会えなくなることは辛く、しばらく気落ちしてしまうこともあります。悲しいことに、3月や長期のお休みに帰国・異動される方が多く時期も重なるので、仲の良いお友達と一気に会えなくなってしまうということもあります。
新しい出会いの始まり
寂しいけれど、別れと同時に新たな出会いが始まります。入れ替わるように新しく来星されてきます。
子どもたちを見ていると、別れをたくさん経験することにはなるけれど、新しく来た子を自然と受け入れる術を持っているとも感じます。
背景も様々で、日本よりも海外生活が長い子、母子だけで駐在してきた子、両親のどちらかが外国籍の子、など自分と違う生活背景に「そうなんだね」と事実として捉えたら、その子と新たな関係作りを始めているように見えます。多様な背景、価値観があることが当然のこととして受け止められていることが多いようです。
もちろん、新しい関係作りで悩むこともあるでしょうが、これも含め海外生活のいい経験になるはずです。
今回は駐在員家族の思わぬ経験と学びについて書いてみました。
ご参考になれば幸いです。
Sayaka