今回のお悩みは在宅ワークについてのジレンマです。
お悩み:在宅ワークをしていますが、なんだか思うように仕事が進まず、子どもにもイライラしてしまって自己嫌悪です。
今、コロナ禍で一気にリモートワークや在宅ワークが進んだ企業も多くなっています。また起業している人の多くは在宅ワークをされているのではないでしょうか。子育て中の人にとっては、子どもの体調によっては在宅ワークができることは有難いと思う人も多いかもしれません。子どもが発熱や体調不良などもありますので、そんな時在宅で仕事ができることは、とても助かった!と思えますね。
私自身も3人の子どもを育てながらですので、起業してからはオフィスを借りていながらも、基本的に在宅で仕事をしていることが多いのです。
今の時代、PCや携帯がありネットが繋がる環境であれば、全国、世界どこにいても好きな時に仕事ができる時代。これはここ10年で大きく変化したと実感しています。
在宅ワークのジレンマとは
通勤時間もないので満員電車にゆられることもなく、どこにいても、仕事ができることは、大きなメリットがある一方、在宅ワークだからこその困ったこともあります。これは多くのワーキングマザーの方のインタビューや私の実感でもあるのですが、特に子どもが家にいる時に在宅ワークは思うように仕事が進みません。これを【在宅ワークのジレンマ】と私は名付けてます。
赤ちゃんの時期は、授乳やおむつ替え、抱っこなどもしながらPCをパチパチ、少し大きくなったら「お母さん、遊ぼう」「お母さん、ちょっときて」「お母さん、ちょっと見て!」と「お母さん」の連発の嵐!
仕事をしたい、でも子どもが居てなかなかできない、進まない、まさに「ジレンマ」に陥ります。私も現在オフィスはありますが、在宅での仕事もしてますので、このジレンマと向き合いながら仕事をする日も多々あります。
在宅ワークのジレンマ解消法
このジレンマをどうしたらいいかです。具体的な解消方法をいくつか考えてみました。
1:シッターさんや両親など子どもを見てくれる人を呼ぶ
誰かに子どもを自宅でみてもらいながら、その時間に集中して仕事をする。シッターサービスは経費はかかりますが、時間と気持ちのゆとりは生むかと思います。ただ、毎日は難しいと思いますので、「ここぞ」という時に。
2:集中して仕事をする時間を2時間だけ決めて、あとはゆるく仕事をする
どの時間帯なら、集中して在宅で仕事ができるかを考えて、2時間など集中する時間を決めてする。子どもにもそのことをちゃんと伝え「3時になったら、遊ぼうね」「一緒にお買い物いこうね」とその間子どもにも何かしてもらうものを準備する。(お絵かきでも本でもブロックでも)
3:子どもが寝てから仕事をする
これをしている人は多いかと思いますが、夜遅くにパソコン作業は睡眠の上でもあまりお勧めできませんので、その日のうちに眠ることを目標に、子どもが寝た9時~12時までの3時間内で集中するなどしてみましょう。
4:ノルマの目標を低くする
1日にいくつものことをしたくなると思いますが、1つできればハナマルぐらいにノルマの目標を低くすることで、イライラは減少します。1日単位でなく、3日単位、1週間単位で、ノルマを考えてもいいですね。お子さんの習い事に合わせて、曜日でノルマを考えてもいいかもしれませんね。
在宅ワークマイルールを決めておく
短時間でも集中して仕事をすることは、子育て中の人の特殊能力でもあると思いますので、その力を養うには在宅ワークはある意味思い通りにならない中で、いかに集中できるかの実地訓練、トレーニングの場でもあると思います。
保育園に預けている中で在宅ワークができれば良いですが、そうではないこともあるかもしれません。そんな時一番よくないのは、目の前にいる子どもに話しかけられても、パソコンに夢中になってスルーしたり、「今忙しいから、あっちいってて」「もー仕事ができないじゃん!」などのイライラモードでの言動。
家で仕事をするということは、仕事をする姿、働く姿を身近に子どもに見せるということですから、「仕事って、働くって楽しくなさそう」「仕事をする時はいつもイライラ怒ってる」「自分は邪魔なんだ」と子どもに思わせてしまうことだと思います。
オフィスで仕事をする以上に、在宅で子どもがいる環境の中での仕事の仕方は、自分の中での「働き方意識改革」が必須。「在宅ワークマイルール」を決めないと、そのシワ寄せが子どもにいったり、働く父と母の心とカラダの健康にいくのだと思います。だからこそ、在宅ワークジレンマにならない工夫、働き方マイルールを考えて決めてみませんか?
加倉井 さおり
株式会社 ウェルネスライフサポート研究所 代表取締役
WOMANウェルネスプロジェクト代表(保健師・心理相談員・ICP認定コーチ)
●―北海道生まれ、心理相談員・保健師とし18年財団に所属。働く女性や母親を対象としてカウンセリングやセミナーの企画運営も数多く手がけ、講演実績は3000回以上にのぼる。
働く女性たちへのコーチングセッションや夢を描き叶えるワークなども多数行っている。
●―これまで結婚、出産、育児を通して、妻であり、母であり、女性である自分を大切にしながら、仕事を継続。
実母が難病になり、育児、介護、仕事の両立に悩む。様々な苦悩を乗り越え、2010年に独立し㈱ウェルネスライフサポート研究所を設立。
女性の健康やキャリア、生き方などをテーマにした講演や研修は、ほぼ100%クチコミ・紹介・リピートで依頼されている。
女性の健やかに、自分らしく、幸せに生きるための方法論として「愛して、学んで、仕事をする」生き方・在り方を提唱し続けている。
プライベートでは3人の男子の母。
加倉井さおりの本
マンガで楽しく読める <仕事も育児も! >ハッピーママ入門/かんき出版
保健師 加倉井さおりのお悩み相談室
行政や企業のメンタルヘルス・セルフケア・ダイバーシティ研修の講師歴3000回を超える保健師 加倉井さおりが、女性の様々なご相談にお答えしています。
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