マミートラックが転機となりベンチャー企業に転職
Q1. これまでのライフ&キャリアストーリーを教えてください
大学卒業後、自社の商品やサービス、事業を開発する企業を複数経て、第一子出産後の2017年にフルタイムで復職しました。マミートラックに陥ってしまったことが転機となり、マーケティング関連のベンチャー企業にフルタイムで転職し、現在第二子の育休中です。戦略的に産休・育休を過ごすことを心がけています。
ライフワークとして、共感したプロダクトを紹介する記事を執筆したり、キャリアに悩む女性達へのキャリア提案や、母親コミュニティでの新規事業立ち上げ支援、東北の団体等でプロボノをしています。
コロナで働き方が変わって見えてきたこと
Q2.仕事と育児の両立についての工夫や考え方を教えてください
コロナ前は、片道40分かけて電車通勤をしていました。18時に定時退社をしても、19時お迎え、20時に夕食…という生活でした。延長保育、生活家電、シッターさん、作りおきなど、あらゆる「生活をまわす術」をフル活用していました。仕事は充実していても、分刻みで全力疾走している毎日に心身ともに疲れ果てていました。
今年は働き方を変えるぞと、一分一秒を削ることに執念を燃やしていた頃、テレワークが導入され、通勤の必要がなくなりました。ドラスティックに働き方が変わったのです。フルタイムワークをしても、お迎えを18時15分(延長保育なし)でしてあげられるようになり、ハッとしました。1時間違うだけで、こんなに気持ちが楽なのかと。どこかで、子育てに気持ちを十分に傾けられていないことに対する罪悪感があったことが解消されたのです。こういう働き方がある、という世界を垣間見ました。
当時全力疾走していた自分に今だから言えることがあるとするならば、「理想としている働き方をまずは小さく試してみなさい」ということです。私はコロナという外部環境の力を偶然に借りることでそれを叶えましたが、毎日1時間早退してみる、隔週で半休をとってみる、ホテルにひとりでこもって仕事に没頭してみるなど、いろんな力を借りてまずは試してみればいい、と思います。そこから見えた世界で、また次の打ち手を考えていけばいいのです。
自分のストレスを減らし、ワクワクを増やすために浮かんだ打ち手を実現するために、こどもと夫にも自分の状況や理想をよく話して伝え、周りにたくさんある人やプロダクトやサービス頼ること、が大切です。
講座で学んだことで得た気づき
Q3.WOMANウェルネスプロジェクトの講座を受講して、どのようなことに気づき、また変化しましたか?
島田敦子さん主宰のイベントを一緒に準備する中で、加倉井さんに出会い、いろんなタイプのワーキングママ像に触れてきました。結婚はしていましたが子どもがいない状態で、「ワ―ママ」の予行演習をしてきたつもりでした。
2016年に加倉井さんの「幸せなワーキングマザーになる!ライフ&キャリア講座」を受講しました。こどもがいたらいいな、と、抱っこ紐に入った赤ちゃんを抱いてパートナーと散歩しているビジュアルを貼り付けました。ですが当時は、これが私のワクワクする未来なのかなぁと半信半疑でした。
引き出しの奥にしまったまま時は流れ、第1子の育休に入り、産後8か月で復職しました。「子どもがいるのに雇ってもらえるだけありがたい」という受け身の姿勢で会社に向き合ったことにより、工夫次第で定時で必ず帰れるような業務を提案され、それを受けました。復職後半年は、思ったよりも育児と仕事の両立が大変でありがたかったのですが、両立の体制が整った頃に、自分がマミートラックに陥ってしまっていることに気づきました。
私、何がしたかったんだっけ、とモヤモヤし始めた時に、ビジョンワークで作ったビジュアルを思い出して、見返してみました。あぁ私が行きたい方向はこっちだった、と我に返ることができたのです。当時はなんとなくで貼り付けていた赤ちゃんのいる家族のビジュアルを見ながら、よし、現在のビジョンコラージュを作ってみよう、と今バージョンを作り、納得するワクワクするものをつくりあげました。
はじめて描く理想の状態なんて、ぼんやりでいい。必要なタイミングで更新していけばいいんだと思っています。今では毎年年初にビジョンコラージュをつくり、通年でスマートフォンの壁紙にしています。その機会をくださった加倉井さんには感謝でいっぱいです。
想い出深いのが、復職前に参加した「育休ママのためのハッピーママ入門講座」です。赤ちゃんとウェルネス・タッチケア®をすることで愛情を深めていったのですが、これはとても効果的でした。復職前に、赤ちゃんとの愛情の関係を結んでいくことは、私には大きなパワーになったからです。第2子育休中の今も、続けています。
メリハリをつけることが大事
Q4.ウェルネスライフの上で心がけていることはなんですか?
コロナにより、自宅で働き、自宅で生活をするというスタイルに一変してしまいました。育休中の今もそんな生活です。なので、メリハリをつけることが大事だと感じています。パソコンを閉じて、スマートフォンを裏返しに置いて、テレビを消して、子どもと向き合う時間、食事や生活そのものを楽しむ時間を大切にしています。
自分らしいワーママスタイルを築いていきたい
Q5.これからのビジョンについてお聞かせください
第二子の育休中である今は、働いている時には着手できなかった「重要だけど緊急ではないこと」に時間を使いたいと思います。そして自分らしい、自分たち家族らしいビジョンを描き、それに近づいていく種を蒔いていきたいです。
今と、はじめての育休だった4年前との大きな違いは、育休者向けのサービスやコミュニティがいくつもあることです。いろんなタイプのワ―ママがいて刺激を受けます。ですがワ―ママも100人いたら100通りです。自分が何にワクワクするのかを突き詰めて、自分がワクワクすることを叶えられるようにビジョンの解像度を上げ続けながら、自分らしいワ―ママスタイルを築いていきたいと思います。
(インタビュー:加倉井さおり)
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