「幸せなワーキングマザーになる!ライフ&キャリア講座」などの講座も受講され、転職、妊娠、出産、そして子育てをしなやかに自分らしく楽しんでいる、そんな島田さんにインタビューさせていただきました。
自分にぴったりのウェルネスライフを手に入れるまで
イギリスでの勤務が転機に~自由な生き方に触れ、働き方について考える~
Q1. これまでのライフ&キャリアストーリーを教えてください
大学卒業後、日系教育関連企業→日系自動車メーカー→日系IT企業を経て、現在は米系の機関にて働いています。主に、海外から日本に進出するIT関連企業のビジネス支援を担当しており、その中でマーケットリサーチやビジネスマッチメイキングなどを行っています。マーケティング、営業、コンサルなどの要素がある業務です。
日系自動車メーカーに勤務していた29歳の時に、仕事の関係で、人生で初めて海外での仕事と生活を経験したことが大きな価値観の転機になりました。イギリス勤務だったのですが、初めて自分が外国人であることを実感し、また、彼らの働き方、ファミリーファーストな価値観や自由な生き方などに大きく影響を受けました。イギリスはGDP世界ランク5位の国なのですが、業種にもよりますが、あまり日本のように長時間労働することもありません。当時日本では残業が当たり前の毎日だったので、同じような仕事をしながら、颯爽と帰っていくイギリスの同僚との毎日は衝撃でした。笑。
そして帰国後から数年でIT企業へ転職、結婚を経て、ご縁があり今の職場に転職をしました。その後の2015年に第一子を出産し、8ヶ月の産前産後休暇を取得し復帰しました。すぐに頼れる親族が近くにいないため、最初は夫婦二人だけでなんとかしようとしてペースがつかめず苦労しましたが、最近は家事代行やシッターさんなど、周りの力を借りることで、今は楽しいワーママライフを過ごしています。
夫は今の時代らしいイクメンです。夫婦共働きなので、一緒に子育て・家事をするのが当たり前と感じてくれています。本当にありがたいパートナーです。
「ハッピーママ入門」から、両立のコツは“自分たちだけで解決しようとしない”ことを学ぶ
Q2.仕事と育児の両立についての工夫や考え方を教えてください
大事なことは、なんでも自分や夫を含め、自分達だけで解決しようとしないことだと思います。幸い、子どもが生まれる前から、沢山の素晴らしいワーキングマザーの諸先輩方のお話を伺う機会が多くあり、事前に学んだことがあったからこそ、今こうやって悩み無く楽しいワーキングマザー生活が送れていると思います。
実践していることとしては、職場、自宅、保育園を20-30分圏内にして、移動時間の無駄をなるべく少なくすること。また、自分でしなくても良いことを明確にして、家事のアウトソーシングも活用しています。今は週一回、副菜を中心にご飯作り、隔週で家の掃除をお願いしている他、この6月からお迎えを週1回だけシッターさんにお願いすることにしました。
実は、ワーキングマザーになってすぐにあれこれ実行できたかというと、そうではありません。復帰後数ヶ月はつい自分でやろうとしてしまい、寝不足がたたり、体調を崩して数ヶ月間大変な毎日を経験しました。そこから改めて、自分や夫と二人だけでは無理があると実感し、周りの方の力を借りようと思い直しました。二人でやろうとすると、お互い期待もして、イライラして喧嘩にもなりますし。笑。
家事へのアウトソーシングは、最初は抵抗がありました。ですが、加倉井さんの著書、ハッピーママ入門を読み、全部自分でやらなくても良いということ、そして何よりもママが元気で笑顔なのが大事と思い、思い切って定期的に頼むことにしました。その結果、家事の負担や保育園から帰宅後、すぐにご飯を作って食べさせないと、というプレッシャーが減り、娘と触れ合う時間や家族の時間が増え、想像以上に幸せな時間が増えましたし、気持ちの面でも楽になりました。
他に心がけていることは、家では基本的に会社のメールなどは見ないようにする、ということ。これも慣れるまで時間がかかりましたが、娘がスマホを見ると触りたがるようになり、意を決して見ないようになりました。ただ、最近は朝、娘と夫が起きる前に起床して自分の時間にしています。主に読書をしたり、ドラマを見たり、どうしても仕事が追いつかない時にはこの時間を使っています。
これから二人目の子どもも欲しいと思っているので、二人の子育てと仕事の両立についてはその時に改めてトライアンドエラーで進めていきたいと思っています。
健康が全ての土台!「愛して学んで仕事をする」、という順番の大切さを実感
Q3.WOMANウェルネスプロジェクトの講座を受講して、どのようなことに気づき、また変化しましたか?
子どもを授かる前、自分自身がどういうライフスタイルを送りたいのか悩んでいた時期に、各界で活躍されているワーキングマザーの方をゲストにお呼びし、お話を伺うイベントを企画しました。加倉井さんにもこのイベントにお越しいただき、お話をお聞きすることができました。
加倉井さんとの出会いで学んだことは、「健康が全ての土台であり、なによりも大事であること」「愛して、学んで、仕事をするという順番の大切さ」「ママが笑顔でいることが一番大切」ということです。
特に加倉井さんにお会いするまで、私は本当に健康に無頓着で、会社の健康診断が問題なければ健康だと思っていました。当時、結婚はしていましたが、夫と二人だけでしたので、長時間労働は当たり前の日々。運動する時間もなく、免疫力が低く風邪をひきやすく、体調も基本低調でしたが、それが日常なので不健康だと気づいていませんでした。笑。
それが、加倉井さんの講演や著書を通じて、健康に対する意識が徐々に変わるようになりました。
また、復帰をしてから子どもを保育園に預けることに罪悪感がありましたが、「罪悪感よりもありがとう、を」といったメッセージや、子どもとの毎日は時間ではなく、質であり、毎日ハグをして大好き、愛していると伝えることが大事というのを著書で読んで、とても救われた気持ちになりました。今でも実行していますし、娘は保育園が大好きで、平日は毎朝誰より早く出かけようとしています。笑。
自分を大切にしながら、夫との関係も大切にし、今を思いっきり楽しむ
Q4.ウェルネスライフの上で心がけていることはなんですか?
健康第一ということと、今を楽しむこと、好きなことをすることを心がけています。子どもができてから、無意識のうちに自分の考えや行動に制限をかけていることもあるなぁと最近思うのですが、たまには自由に好きなことをしてみるのも良いのかなと思います。
例えば、私と夫はハワイが大好きで、すでに娘が0歳の時にハワイデビューをしているのですが、本当はハワイ島にまた行きたいと思っていました。ただ、飛行機の乗り換えもあり、1歳児を連れては無理と諦めていましたが、本当に無理なのかしら?と思い、今回思い切って行ってみることに。
大好きな場所に家族で行くことができ、また、娘もとてもご機嫌でいつも以上に元気いっぱいで楽しんでいましたし、我々もエナジーチャージでき、心から楽しむことができました。
また、最近は子どもができたことをきっかけに教育への興味が強くなり、モンテッソーリ教育の教師養成講座を受講することにしました。脳科学など、子育てをしなかったら知り得なかったことも多く、子育てを通じて自分の世界が広がっていることが、ありがたいことだなぁと思います。
そして、家族全体のウェルネスライフを考えると、私と夫の関係性が良いことが何よりも大切だと思っています。ついつい、あれこれ要求してしまうのですが、まずは夫の存在に日々感謝ですね!
今の自分の毎日をしっかり楽しく過ごすことが長い人生を楽しむコツ
Q5.これからのビジョンについてお聞かせください。
以前は、5年先、10年先はこうありたいとか、自分のキャリアをこう築きたいと強い想いがありましたが、最近はどちらかというと、今を楽しむ、日々を楽しむことにフォーカスするようになりました。それもあるのか、最近あまり悩むことがなくなりました。笑。あまり考えていないだけなのかもしれませんが、気づいたら悩みがないなぁと思っています。
大変なことも沢山ありますが、ワーキングマザーって楽しいと思えることが増えました。好きな仕事をして、保育園に娘をお迎えに行って、仕事のことを忘れて日常を楽しんで、夜はもう疲れた!と思って寝るわけですが、朝起きて、夫と娘の寝顔を見て、なんだか普通の日常が幸せだなと感じることが増えました。
もはや私の人生の指南書とも言える、リンダ・グラットン教授の著書、『ライフ・シフト』に書かれているように、人生が100年時代になり、一つの組織に長く勤める時代でもなく、多様な働き方が一人一人の人生の中で起こる時代、ステージに合わせて自身の関心があることややりたいことをしていく時代になっていくと思うと、あまり長い先のことを考えるよりも、今の自分の毎日を充実して楽しく過ごすことが長い人生を楽しむコツなのかなと、最近思うようになってきました。
仕事では、様々なITに触れています。今後はAI(人工知能)がどんどん私たちの日常生活にも浸透するようになっていきますので、働き方も日常生活もこれから大きく変わっていく時代だと感じています。新しい時代に向けて、娘には自分が好きなことを楽しめる人生を送ってほしいなぁという子育てビジョンはあるかもしれません。
彼女と初めてお会いしたのは、私をインタビューして取材してくださった時でした。その6年前と今では、本当に全く違います。叶えたいことをご自身のペースで無理なく叶えられている姿は、多くのワーキングマザーの方にとってもヒントになることがたくさんあるのではないでしょうか。
これからもご自身と家族をに大切にしながら、人生を楽しんでいただきたいと思います!
インタビュー:加倉井さおり
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