今回は、残業があって保育園のお迎えに間に合わない、罪悪感で子どもの寝顔を見て悲しくなる、というお悩みです。
お悩み:残業で保育園のお迎えに行けない、子どもの寝顔を見て悲しくなる・・・
最近では在宅ワークの方も増えてきています。
自宅で仕事をしていて、子どもが寝た後にようやく仕事が出来る状況・・という、また新たなお悩みを抱えている方もいらっしゃると思います。
一方で、やはり職場に行かないと仕事が出来ない場合もあります。
そして、残業しなければならない事情や職場があるのは、よく分かります。
母が必ずお迎えにいかなくてはいけないなんてこともないはずです。
気になるとすれば、お子さんがそのことをどう思い、どう感じてるかですね。
子どもに向き合うために出来ること
「ママがお迎えに来なくても、へっちゃらさ」
「まだママは帰ってこないけど、おやすみなさい」
子どもは、働く母を応援してくれる存在ですが、
本音は、ママのお迎えも一緒に夕飯を食べてお風呂に入って寝ることも楽しみ
にしているかもしれないですよね。
残業をしなければできない仕事のやり方を見直してみませんか?
何か改善できることはないでしょうか?
職場の協力や理解を得ることはできませんか?
私は、こう思うんです。
もし連日残業しなければいけないのなら、週1回でも、月数回でも
1時間年休をとって、お子さんを迎えにいったり、家で一緒に過ごして欲しいなって。
「残業しないといけないくらいですから、年休なんてとれません!」
という人もいるかと思いますが、お子さんの寝顔を見ながら悲しい気持ちになる、
そんなあなたを想うと私も悲しい気持ちになります。
と同時に、お子さんの心に寄り添って考えてみると切ない気持ちになります。
でも時期によって、どうすることもできない職場の状況ならば、
話してわかる年齢ならば、ちゃんと向き合って話してあげてください。
自分の気持ちを伝えること、無理はしない
「ママはね、本当は毎日お迎えにいきたいし、一緒に寝たいなぁって、
いつも思ってるよ。でも今月はどうしても大事な仕事を皆で頑張ってるから
お迎えにいけないんだよ。
この大きなお仕事が終わったら、必ずお迎えにママ、いくからね」
その言葉と、朝に一緒にいる時間に濃密で温かいスキンシップがとれれば、
ママのその想いをちゃんと理解してくれるはずです。
平日できない分、土日は思い切り子どもの要求に応え、
一緒に遊ぶというのもいいと思います。
ママも残業続きで、心もカラダも疲れがたまるはずです。
お子さんと一緒にゆるむ時間をとりながらリセットして、自分自身を大切にしてほしいと、
心から願ってます。
働き方改革は社会の問題
働き方改革が話題になっていますが、本当にこのことは個人の問題だけでなく社会として考え、もう実行しないといけないですよね。
子供の成長は、待ったなし。日に日に成長していきます。
今の職場で実現できないから、少しでも働きやすい職場を選ぼうと転職したり
フルタイム勤務をやめて、パートタイムなど働き方を女性が変えていかざるを得ない現状。
在宅ワークという選択肢も増えてきていますが、まだ制度が整っていない場合もあります。
私も企業研修や個人の活動としても、できることをやっていきたいと思っています。
この方のように、悲しい気持ちになるワーキングマザーを1人でも減らしたいです。
<加倉井 さおり>
株式会社 ウェルネスライフサポート研究所 代表取締役
WOMANウェルネスプロジェクト代表(保健師・心理相談員・ICP認定コーチ)
●―北海道生まれ、心理相談員・保健師とし18年財団に所属。働く女性や母親を対象としてカウンセリングやセミナーの企画運営も数多く手がけ、講演実績は3000回以上にのぼる。
働く女性たちへのコーチングセッションや夢を描き叶えるワークなども多数行っている。
●―これまで結婚、出産、育児を通して、妻であり、母であり、女性である自分を大切にしながら、仕事を継続。
実母が難病になり、育児、介護、仕事の両立に悩む。様々な苦悩を乗り越え、2010年に独立し㈱ウェルネスライフサポート研究所を設立。
女性の健康やキャリア、生き方などをテーマにした講演や研修は、ほぼ100%クチコミ・紹介・リピートで依頼されている。
女性の健やかに、自分らしく、幸せに生きるための方法論として「愛して、学んで、仕事をする」生き方・在り方を提唱し続けている。
プライベートでは3人の男子の母。
加倉井さおりの本
マンガで楽しく読める <仕事も育児も! >ハッピーママ入門/かんき出版
保健師 加倉井さおりのお悩み相談室
行政や企業のメンタルヘルス・セルフケア・ダイバーシティ研修の講師歴3000回を超える保健師 加倉井さおりが、女性の様々なご相談にお答えしています。
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